8.並みを超える
稲盛和夫
現在の学校制度では、学校を落第しない程度に要領よく平均で『可』を取った者と、たいへんな努力して全科目に『優』を取った者とが、同じように卒業しています。しかし、両者には、これらの文字が表す二段階の差だけでなく、実はたいへんな違いがあるのです。全優を取った学生は、ほかの誰よりも抜きん出るために、いくつもの障壁を突破してきたのです。中には、それを克服するため血のにじむような努力を必要とする時もあったはずです。
『落第しないですむ』だけの成績で満足するか、一番になるために常に敢然と立ち向かっていくのかは、単なる成績以上の問題なのです。それはその人の人間性をも示しているのです。
より高く自らを導いていこうとするならば、あえて何度も障壁に立ち向かっていかなければなりません。そして一番大きな障壁は、安逸を求める自分自身の心なのです。
自分自身に打ち克つことにより、障壁を克服し、卓越した成果をあげることができます。人間と言うのは当然安易な道を行く方が楽ですから、自分を励まして困難を克服しながら前進してゆくことは難しいものです。しかし、その努力が実った時よろこびはさらに大きなものとなるのです。
もっとも偉大な能力とは、自分自身に打ち克つ能力なのです。
《追求成功的热情8(日文版).doc》
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