今晩は、七時になりました。ＮＨＫ今日のニュースです。
北朝鮮は２９日午前５時ごろ、北朝鮮の東岸から複数の弾道ミサルを日本海に向けて発射しました。小野寺防衛大臣は２９日午前、記者団に対し、弾道ミサルは朝鮮半島の東岸のウォンサン（元山）付近から東に向けて複数発射され、最大でおよそ５００キロ飛び、日本海に落下したと推定されることを明らかにしました。そのうえで小野寺大臣は、次のように述べました。
「スカッドのあの長距離タプ、あるいはノドンをたとえばの短い．．．いろいろなことが考えられます。あの、今の段階で、今回のミサルを特定することは難しいと思います。あの、分析したなかで、あの、しっかりとわたしとしては把握していきたいと思います。」政府は総理大臣官邸の危機管理センターに設置している「北朝鮮関連情勢に関する情報連絡室」で情報の集約と警戒に当たっていて、これまでに航空機や船舶への被害は確認されていないとしています。これを受けて安倍総理大臣は、ゕメリカや韓国など関係諸国と連携し、緊張感を持って情報収集、分析に努めること、航空機、船舶などの安全確認を徹底すること、国民に対して、迅速、的確な情報提供を行うことを指示しました。また政府は航空機や船舶の安全確保の観点から極めて問題のある行為だとして、北京の大使館ルートを通じて、北朝鮮側に厳重に抗議しました。岸田外務大臣は羽田空港で記者団に対し、北朝鮮が弾道ミサルを発射したことに関連して、７月１日の日本と北朝鮮の政府間協議の開催に変更はないとしたうえで、協議の中でミサルの問題も取り上げ、国連安全保障理事会の決議などの順守を求めていく考えを示しました。岸田大臣大臣です。「弾道ミサルの発射、これは日朝ピョンヤン宣言、あるいは．．．そして．．．国連安保理決議、こういったものに違反しております。．．．しっかりとこの問題を取り上げなければならないと考えています。北朝鮮側に．．．国連安保理決議とのこの順守しっかり求めていかなければならないと考えています。」終戦前後に現在の北朝鮮領内で亡くなった日本人慰霊するため、北朝鮮を訪れている遺族が、２９日に首都ピョンヤン郊外の埋葬地を訪れました。終戦前後に現在の北朝鮮領内で亡くなり、現地に遺骨が残されたままになっている日本人の遺族９人は、今月２６日から来月５日までの予定で北朝鮮を訪れています。２９日は、同行した北朝鮮外務省の当局者の案内でピョンヤン郊外にある日本人の埋葬地を訪れ、遺影の前に線香を供えたり、日本から持ってきた木製の墓標を立てたりして、静かに手を合わせていました。旧満州から引き揚げる途中で亡くなった母親が埋葬されているという宮城県登米市の後藤忠衛さん（７８）です「お母さんいたしてなにが報告など．．．無事７８年間、生き延びるなりました。そして現在に至ること、感無量です。」
遺族たちはこのあと、２９日朝に北朝鮮が短距離弾道ミサルを発射したとみられる日本海側のウォンサンも訪れて慰霊を行う予定ですが、北朝鮮外務省は今回の発射による遺族の慰霊の日程に変更はないとしています。拉致被害者などの再調査を巡って日本と北朝鮮の政府間協議が開かれるのを前に拉致被害者の家族が集会に出席し「再調査が不十分な結果で終わらないよう肉親の確実な帰国につなげてほしい」と訴えました。１日から中国の北京で開かれる日本と北朝鮮の政府間協議では、拉致被害者などの全面的な調査を行う「特別調査委員会」の組織や権限について、北朝鮮側が説明することになっています。これを前に、福岡市で集会に出席した拉致被害者の家族会代表で、田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは、次のように訴えました。「ここまできたという．．．その兆が．．．みえたきたというふうにうけとめています。これはあの結果ではなくて、いわゆるスタートなんですね。したたかな北朝鮮と協議．．．ですから、中途半端な形で終らせてはこまるわけですね。決定的やっていただきなどものは、わたしともの気持ちでございます。」また、八重子さんが幼い子どもを残して拉致されてから今月下旬で３６年がたったことについて、次のように話しました「わたしいつもこの写真をみはなそうですね。あんちゃん早く助けてよう、みんなさん早く返して、そういう訴えているかおしかみえないですね。ことしこそは結果をだしたい。」
このあと被害者家族は福岡市の中心部でデモ行進を行い肉親の早期帰国を訴えました。
気象庁によりますと、上空に寒気が南下したため、関東甲信と北陸、東北などで大気の状態が不安定になり、各地で雷を伴って激しい雨が降りました。富山県立山町の天狗平では午後４時すぎまでの１時間に４９．５ミリ、東京・練馬区では午後４時半すぎまでの１時間に４５ミリ、秋田県の由利本荘市東由利では午後１時すぎまでの１時間に４３．５ミリの激しい雨を観測しました。この時間も東日本や東北などの各地で雨雲が発達し、ところによってつよい雨が降っています。富山県ではこれまでの雨で、土砂災害の危険性が高くなっている地域があります。北陸と東北ではこのあと数時間、関東甲信では今夜遅くにかけて大気の不安定な状態がつづく見込みで、局地的に雷を伴って１時間に５０ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。気象庁は、低い土地の浸水や川の増水、土砂災害、落雷、竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。
今日午後１時半ごろ、北海道登別市登別温泉町の独立行政法人地域医療機能推進機構「登別病院」の
温泉をためるタンクの中で男性２人が倒れているのが見つかり、死亡が確認されました。タンクの深さはおよそ１メートル５０センチで、中に温泉療法や病院の施設で使う温泉をためていて、警察や病院によりますと当時、タンクでは硫化水素が発生していたということです。この病院は北海道内有数の温泉地・登別温泉にある病院で、温泉を利用したリハビリテーションや運動療法などを行っています。病院ではきのうからボラーを担当する男性職員２人の行方が分からなくなっていて、警察は死亡したのはこの２人とみて身元の確認を進めるとともに詳しい状況を調べています。
認知症のため行方不明となり、身元が分からないまま７年間、施設で暮らした女性について、保護に当たった群馬県警は当初、衣服などで身元の特定につながる名前を把握していながら「氏名不詳」として全国の警察に照会したため、身元が特定できなかったなどとする調査結果をまとめ、近く公表する方針です。東京の柳田三重子さん（６７）は、平成１９年に群馬県館林市で保護されたものの認知症のため名前が言えず、身元が分からないまま７年間、介護施設で暮らし続け、先月、ＮＨＫの番組をきっかけに身元が確認されました。当時の対応について群馬県警察本部が調べた結果、柳田さんを保護した館林警察署は本人が「ヤナギダ」と話し、下着にカタカナで「ミエコ」と書かれていたことを把握しましたが、同じ日に作成した身元を照会する文書では氏名の欄に「不詳」と記載していたことが分かりました。また衣服などの特徴を記載する欄には「パンツにエミコ」と誤った名前を記載したため、身元の判明につながる情報が生かされなかったということです。調査では、当時の担当者が「覚えていない」と説明したため原因を特定できなかったとしていますが、人為的なミスで文書が正しく作成されず、身元の特定につながらなかったとしています。群馬県警は、担当課長が今日午前、東京・台東区を訪れて、柳田さんの家族と面会し、警察の当時の担当者のミスが７年間も身元が分からなかった原因の可能性が高いとする調査結果を報告し、「大変申し訳ありませんでした」と家族に謝罪しました。柳田さんの家族からは「行方不明になったあと作成した写真や名前を載せたポスターは群馬県警に届いていたのか」、「記入された文書に誤りがないか第三者がチェックする仕組みはないのか」などの質問があり、課長が「当時の記録がないため分からない」などと答えたということです。謝罪を受けた柳田三重子さんの夫の滋夫さんは「人の人生がかかっているのだから、ミスをしたということでは済まされない。ミスを防ぐ体制や警察と自治体が連携して一括で検索できるシステムをしっかり構築して、二度とこのようなことが起きないようにしてほしい」と話していました。
つづいてスポーツです。まず、大リーグです。ヤンキースの田中将大投手は２８日にレッドソックス戦に先発し、９回２失点と好投したものの、今シーズン３敗目を喫しました。通算成績は１１勝３敗、勝ち星は、両リーグを通じて単独トップ、防御率２．１０はリーグ１位となっています。田中投手はこの試合で、６回以上を投げて自責点３以内に抑える「クオリテゖースタート」を初登板から１６試合連続で達成し、大リーグの新人記録に４１年ぶりに並びました。田中投手は「１試合１試合自分にできることをやっているだけです。チームに貢献しているかどうかは周りが評価することだし、チームが勝たなければしょうがない」と話していました。一方、チロー選手は、１打数ノーヒットで打率は３割を下回り、２割９分８厘となりました。対戦相手のレッドソックス、上原浩治投手は、２８日のヤンキース戦で９回１ニングを無失点の好投で今シーズン１７セーブ目を挙げました。また、レンジャーズのダルビッシュ有投手は２８日のツンズ戦に先発し、８回を無失点と好投して、３試合ぶりの勝ち星で、８勝目を挙げました。
プロ野球はレーゲーム５試合を行いました。▽ＤｅＮＡ対広島は、広島が７対５で勝ちました。勝ち投手、中田、セーブ、ミコラオ、負け投手、三上。ホームランは広島がエルドレッド２４号、２５号、丸９号、會澤２号、ＤｅＮＡがグリエル４号です。広島は４本のホームランで競り勝ちました。▽阪神対中日は、中日が１０対２で勝ちました。勝ち投手、濱田、負け投手、能見。ホームランは中日のルナ１１号です。中日は３位に浮上。一方、阪神は４位に転落しました。秋田市で予定されていた▽ヤクルト対巨人は、雨のため中止となりました。▽日本ハム対楽天は、楽天が３対２で勝ちました。勝ち投手、則本、セーブ、フゔルケンボーグ、負け投手、増井。ホームランは日本ハム 大谷３号です。則本投手は、リーグトップに並ぶ９勝目です。▽西武対ソフトバンクは、ソフトバンクが７対３で勝ちました。勝ち投手、東浜、負け投手、十亀。ホームランはソフトバンク松田１３号です。東浜投手は、今シーズン初勝利です。▽ロッテ対オリックスは、ロッテが２対１で勝ちました。勝ち投手、石川、セーブ、西野、負け投手、デゖクソン。ルーキーの石川投手は８回を無失点で、およそ１か月ぶりの５勝目を挙げました。
ここまで全国のニュース中岡お伝えしました。まもなく時刻は７時１５分になるところです。
