第一課 もったない
1、「もったいない」という言葉の意味の移り変りについて、まとめなさい。
「もったいない」は、本来は、物の本体を失うことを指す言葉でした。また、重々しく尊大なさまという意味まあり、それを無しにすることから、畏れ多いかたじけない、むやみに費やすのが惜しいという意味で使われるようになりました。
2、トヨタの創業者、豊田佐吉氏の創業の精神を分かりやすく説明しなさい(豊田精神)。
いっしょうけんめいそうぎょうしゃ
とよたさきちし
そうぎょう
せいしん
せつめいいみつかおそ
おお
つい
おじゅうじゅう
そんだい
いみ
な
ほんらい
もの
ほんたい
うしな
さ
ことば
ことば
い
み
うつ一生懸命に真面目に無駄をしない。
第二課 どうも まじめむだ
1、西洋言語観:思想や意見は言葉によって、必ず的確に表現でき、また表現すべきものだ。
日本言語観:以心伝心とか不立文字をよしとする、超言語的しそうひょうげんにほんげんごかんいしんでんしん
ふりつもじ
ちょうげんごてきひょうげんせいようげんごかんしそういけんことばかならてきかくひょうげん思想表現である。
2、「どうも」:こんにちは、さようなら、ありがとう、すみません。
3、超言語的思想表現:文字やことばではなく以心伝心による思想ひょうげんちょうげんごてきしそうひょうげん
も
じ
いしんでんしん
しそう表現。
ことば
にちじょうせいかつ
はたら
4、「どうも」という言葉は、日常生活においてどんな働きをしているか。
にちじょうげんご日常言語をある程度あいまいにし、いろいろと質の異なる情況をちゅうしょうてきていどしつことじょうきょう抽象的に処理することができる潤滑油である。
1 しょりじゅんかつゆ
第三課 語らぬ文化と日本語
1、日本の短詩型文学の伝統は何か。
たんにほんたんしがたぶんがく
でんとう
かたぶんかにほんご単にことばを省略し、必要なことをいわないという文化なのではなく、限られた言語空間の中で、必要なことを最大限の効果によって表現していくということだ。
2、新言語観:自分の考えていろことを的確に表現すること。
3、今、異文化間コミュニケーションのをめの、新しい対話の方法を模索しなければいけない局面に立たされている日本人に要請されるものはなんか。
高度な言語運用の力を享受しつつ、日常の言語生活の中で母語とその運用への自覚的な意識くを高め的確なコミュニケーションを図っていくことだ。
第六課 買物
1、買物とは:買物はレクリエーションであり,自己目的であり、生きている実感を味わうこと。
2、なぜ「日本人は買物民族である」
たとえば①、旅行のときは見るより買うことに楽しみがあり、②、にちじょうりょこう
み
か
たのにほんじん
かいものみんぞくじっかんあじかいものかいもの
じ
こもくてき
い
かいものはかうんようじかくてき
いしき
たか
てきかくこうどげんごうんよう
ちから
きょうじゅ
にちじょう
げんごせいかつ
なか
ぼごもさく
きょくめん
た
にほんじん
ようせいいまいぶんかかん
あたら
たいわ
ほうほうしんげんごかんじぶん
てきかく
ひょうげんひょうげんかぎげんごくうかん
なか
ひつよう
さいだいげん
こうかしょうりゃくひつようぶんか日常では必要でないものを衝動的に買い、③、とにかく一歩家をでかいものひつようしょうどうてきかいっぽいえ出ると買物をしたがる。
3、なぜ「消費は王様ではなく神様なのだ」
かいものしょうひおうさま
かみさま買物によって自分を解放し、神聖化することができるから。
第七課 飲酒における人間関係
2
いんしゅ
にんげんかんけいじぶんかいほうしんせいか
1、飲む、うつ、買う:酒、ばくち、女
2、飲酒の昔といまについて(古今饮酒总结)
①、昔は祭事における共食にかぎってもちいられたが、②、現在こうてきさいじ
きょうしょく
げんざいいんしゅむかしのかさけおんな公的・儀礼的な宴会や私的な会合などに行われる。
3、飲酒において、宴会と二次会とはどう違うか。
えんかいいんしゅ
えんかい
にじかい
ちがぎれいてきえんかいしてきかいごうおこな宴会は共同体における儀礼の一種であるのに対して、二次会は私的な会合である。
第十三課 カラオケの文化
1、カラオケの特徴:内閉性、社交性、治療性
2、カラオケは最初、どんな場所で何のために開発されたか。 プロ歌手の伴奏用テープとして開発されたものが酒場から家庭へと広がった。
3、1950年代のカラオケボックスと1960年代の歌声喫茶の違い。 ①、歌声喫茶は、そこに集う若者たちの連帯意識がみなぎり、政治運動が連動し、商業主義は希薄で②、コミュニケーションの役割を果たしていたが、カラオケボックスはそれに友達している。
第十五課 季節とともに生きてゆくよろこび
1、日本における四季の主な行事:
はるにほんしき
おも
ぎょうじ
きせつ
いか
ともだちせいじうんどうれんどう
しょうぎょうしゅぎ
きはくうたごえきっさ
つど
わかもの
れんたいいしきねんだい
ねんだい
うたごえきっさひろかしゅばんそうよう
かいはつ
さかば
かていさいしょ
ばしょ
かいはつとくちょう
うちへいせい
しゃこうせい
ちりょうせい
ぶんかしてきかいごうきょうどうたいぎれいいっしゅたいにじかい春:花見、桜狩
なつはなみさくらがり夏:花火大会、蛍狩、蛍見、滝見
あきはなびたいかいほたるがりほたるみたきみ秋:紅葉狩、虫聞きの会
ふゆもみじがりむしきかい冬:雪見
3 ゆきみ
2、室礼:風鈴を吊り下げたり、金魚鉢を置く。
3、「季語」をどんな言葉だと言っているか。
日本語の中の宝石語、長年にわたって日本人が使い続け、磨き上げてきた言葉。
第十六課 祭りと日本人
1、神は山から来る(垂直降臨)、海から来る(水平来臨)
2、日本の祭りは、本来なんのために行われたのか。
かみにほんまつ
ほんらい
おこなかみやまく
すいちょくこうりん
うみ
く
すいへいらいりん
まつ
にほんじんことばにほんごなかほうせきご
ちょうねん
にほんじん
つか
つづ
みが
あきご
ことば
いしつらいふうりんつさきんぎょばちお神の降臨に際して神に奉持するため。
3、日本人はなぜ祭りが好きか。
まつにほんじんまつ
すこうりんさいかみほうじ祭りに華やぎと開放感を連想し、つい心浮き立ってしまうから。
第十七課 天才と普通人違って
1、大脳新皮質:神経細胞と神経回路。
2、①、左脳は優位半球または言語脳と呼ばれ。身体右半分の運動や知覚を支配し、言語、概念、論理的な思考などを司る。 ②、右脳は劣位脳・またはイメージ脳と呼ばれ、身体左半分の運動や知覚を支配し、イメージ、図形、直感的思考どを司る。
3、天才と普通の人違い
けんこうたいてんさいふつうひとちがちかくしはい
ずけい
ちょっかんてきしこう
つかさどうのうれついのう
のう
よ
しんたいひだりはんぶん
うんどうちかくしはいげんご
がいねん
ろんりてき
しこう
つかさどさのうゆういはんきゅう
げんごのう
よ
しんたいみぎはんぶん
うんどうだいのうしんひしつしんけいさいぼう
しんけいかいろてんさい
ふつうじんちがはなかいほうかんれんそうこころうた健康体の人間はらば、脳の基本構造にはほとんど個人差はない。あるのは脳が持っている潜めたかをうまく活用しているか否かの違いだけなのだ。
4、どうしたら、頭のいい人になれるか。(怎样成为一个聪明的人)
のうあたま
ひとのうも
ひそ
かつよう
いな
ちがにんげんのうきほんこうぞうこじんさ脳を鍛え、右脳と左脳のバランスをよくして、脳全体をパワーアッ
4 きたうのうさのうのうぜんたいプする。
第十八課 恥を知って腹を切る
1、罪の文化:西欧人の文化
恥の文化:日本人の文化
2、日本人のタテ社会を支える重要な要素のひとつは(支持日本社会的重要因素)
ひとにほんじんしゃかい
ささ
じゅうよう
ようそはじぶんかにほんじん
ぶんかつみぶんかせいおうじん
ぶんか
はじ
し
はら
き人の上に立つものは、部下がヘマをしでかしたときには、泥をかぶって責任を取る。自分が指導者として失敗したときにも、もちろんせきにんせきにんと
じぶん
しどうしゃ
しっぱいうえたぶかどろ責任を取る。
3、企業が失敗したとか、部下が破廉恥なことをしたら、西欧人と日本人の態度。
せいおうじんにほんじんたいどきぎょうしっぱい
ぶ
か
はれんち
せいおうじんと西欧人:リーダーたるものが「罪」の意識をもち、そのようなことが二度と起きないように部下を指導する。
日本人:上に立つものが泥をかぶって責任を取る。
第二十一課 腹のコミュニケーション
1、腹文化:腹に日本人は心を宿しているという信仰である。
2、リーダーの適格者のタイプ(适合做领导人的类型)
はらてきかくしゃはらぶんかはらにほんじん
こころ
しゅく
しんこう
はらにほんじんうえた
どろ
せきにん
とにどお
ぶ
か
しどう
つみいしき腹がすわって、すべてのことを腹におさめて黙っている人。
3、日本人とヨーロッパ人とでは、コミュニケーションの面でどう違うか。
日本人は相互の本心の察し合いによって、ヨーロッパ人は言葉によって行われる。
5 おこなにほんじんそうごほんしん
さっ
あ
ことばにほんじん
めん
ちが
はらだまひと
4、「やりとりの文法」
さっぶんぽう察し合いによって、コミュニケーションをする。
第二十二課 ふろの効用
1、日本でお風呂にはいろ最初の目的
かみにほんふろ
さいしょ
もくてき
こうようあ神に接するために身体を清めるため。
2、日本人がふろを好む原因:
日本人は皮膚を重んじる文化をもっているから。現代では、一日のせいかつにほんじんひふおも
ぶんか
げんだい
いちたちにほんじん
この
げんいんせっしんたいきよ生活の仕切りとしている。
3、風呂の移り変わり
①、古くから:温泉(治療)②、奈良時代:公衆浴場(交流)③、鎌倉時代:町風呂 ④、江戸時代:銭湯(交流)、蒸かしぶろ(観光代用)、家庭ぶろ(平等関係をつくる)、大浴場(娯楽)
第二十四課 言葉の「汚染」
1、言語の誤用 ①、乱れ
②、汚染:外来語を多用することだ。
ほじゅうせつめいおせんがいらいご
たようみだげんごごよう
ことば
おせんかんこうだいようかてい
びょうどうかんけい
おおよくじょう
ごらくかまくらじだいまちぶろ
えどじだい
せんとう
こうりゅう
ふかふるおんせん
ちりょう
ならじだい
こうしゅうよくじょう
こうりゅうふろうつりかしき補充説明: 季語:
はるきご春:初花、初桜、花見酒、花見
なつしょばなはつざくらはなみざけはなみ夏:風鈴、打水、浴衣、蛍狩
あきふうりんうちみずゆかたほたるがり秋:紅葉狩、楓、月見、観月
ふゆもみじがりかえでつきみかんげつ冬:木枯らし、雪囲い、雪吊り
6 こがゆきがこゆきづ